(企業向け情報)働き方改革情報

令和3年度 新潟市健康経営優秀賞
受賞企業

新潟市健康経営優秀賞とは(新潟市サイトへ)

 

旭カーボン株式会社

新潟市東区鴎島町2番地 TEL 025-274-1211/FAX 025-271-4658
カーボンブラック製品の開発、製造、販売 (社員数172名)

主な取組

  • 新組織で健康経営を推進
  • 保健師による声かけで意識改革
  • ウオーキングイベントへの参加 など

 

課題と目標の明確化で活動が前進

導入のきっかけ

独自の技術によってタイヤをはじめとする自動車部品や印刷インクなど幅広い分野に使われるカーボンブラック製品の開発・製造・販売を手がける旭カーボン株式会社は、現社長の就任を機に「健康経営」への取組を本格的にスタートさせた。

始動にあたっては、 社長直轄のCSR品経営部に働き方改革推進課を新設して健康推進担当者を置き、 衛生管理者、保健師と共に健康経営推進計画を立てるなど、 推進体制の強化に努めた。
「健康経営認定制度に応募したのは、認定や表彰など客観的な評価を得ることで、従業員のモチベーションアップを期待したという面もあります」 と吉田社長は話す。

 

主な取組と成果

同社は男性が9割を占める職場で、 ほぼ全員が車通勤で運動習慣のある人が少なく、喫煙者が多いことが課題になっていた。

「『健康経営』に取り組むにあたっては、 喫煙対策、がん対策・健診充実、生活習慣病対策、メンタルヘルスケア、 感染症対策、 健康関連事業との連携の6つを重点施策に掲げました」 と働き方改革推進課の児玉さん。 新しい組織体制の下、課題と目標を明確にしたことで足踏み状態だった活動が前進し、 成果が目に見える形で現れた。

大きな課題であった40%の禁煙率は、段階的に喫煙所を減らし、 令和3年には密を避けるために、完全廃止に踏み切ったことで10%減につながった。 この大幅な喫煙率の減少には、保健師の存在も大きい。 「食堂の隣に健康管理室があり、そこで保健師が健康相談にのっています。 毎月、 喫煙状況をヒアリングしたり、 禁煙のメリットを説明するなど地道な声かけを繰り返し、少しずつ喫煙者の意識改革を図っていきました」と吉田社長は話す。 禁煙イベントの参加やオンライン禁煙外来など、 ハードとソフトの両面から禁煙対策に取り組み、成果を上げてきた。

また、もう一つの課題であった運動不足は、健保組合や新潟市のウオーキングイベントへの参加や、1回100円で利用できるスポーツクラブとの提携、 毎朝のラジオ体操の実施などにより改善が見られ、 運動習慣のある人が一年で約8%増加した。

今後の展望

「今年度はコロナ禍でリモートワークが増えたこともあって、 従業員のBMIの数値が思わしくありませんでした。 これから改善に向けて取り組んでいく予定です」と吉田社長。
「今後もウィズコロナの中、楽しみながら皆で活動を進め、PDCAのサイクルを回していきたい」と抱負を語った。

 

従業員の声

1日2万6千歩。 4~5カ月で20キロの減量に成功 

新潟市ウォーキングチャレンジでは一日平均2万6千歩で、 社内で断トツ1位になった営業部の西脇さん。
「期間中は朝、 鳥屋野潟公園を歩いてから出社し、昼休みには通船川沿いのゴミを拾いながら歩きました」と話す。並行して食生活の改善を行ない、4~5カ月で20キロの減量にも成功。 途中、体調が気になる時は、保健師のアドバイスを受けながら続け、趣味のサッカーでも格段に体が動くようになった。 車の利用も減ったという。